NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

リクナビの「学生の内定辞退率予測販売」はいろいろと拙かったよなと。

 こんばんは。リクナビが企業に提供していたとされる「就活生の内定辞退予測率」を販売していたことに関して、多くの批判が寄せられていますね。こちらはITmediaの記事からです。

www.itmedia.co.jp

 そもそも、同意もなしに企業に提供していたというのがいかがなものかという話でもあります。「匿名化されているから大丈夫」という台詞は信憑性に欠けます。おおよその傾向だけの情報で企業は金を出すとは思えず、面接に来た個々の学生がどう考えているか、辞退する確率が高いかどうかを知りたいと考えるのが普通だろうというのは容易に推測がつきます。

 学生側としても、そういう形で自分の個人情報を使われるということがあらかじめ分かっていたら、同意しないだろうというのは想像に難くないです。

 問題は上記の記事にもあるように、リクナビを登録はしたけど利用していない就活生の情報も利用されている点です。これは38社との業務委託契約を行っていることによるそうです。業務委託先から情報開示を受けて、リクナビDMPフォローと紐づけて(企業に)渡していたということらしいです。

 自分の与り知らぬところで個人情報が利用されているのは、あまり気持ちのいいものではないですよね。新卒向けだけでなく、中途採用向けにも同様のことが行われているのではないか?という疑念は残ります。

 逆に学生向けに「志望企業のお祈り率」を算定したら…ということも考えられそうですが、収益の方法が見つかりませんね…。

 要は学生も企業も第一志望同士をマッチング出来ればいいんですけど、そうは行かないというのが現実ですよね。内定を確実に得るために、多くの企業にエントリーさせる仕組み自体に問題があるという話になるんでしょうね。最終的には。