NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

長距離通勤・満員電車通勤は何も生まない(どころか弊害だらけ)

 こんばんは。今回はちょっと気になる記事がありましたので、書いてみることにします。Newsweek日本版の記事からです。

www.newsweekjapan.jp

 通勤時間片道1時間~2時間、往復だと2時間~4時間ほどにもなります。この間に何か生み出すのかというと、ほとんどの場合は「No」でしょうね。ごく一部の例外はあるかもしれませんが、実際のところは無駄な時間ですよね。

 無駄で生産性が皆無なくせに、疲労だけは無駄に蓄積されます。これは間違いないです。3ヶ月間ですが大阪から名古屋まで新幹線通勤を経験した者が言うのですから、これは間違いありません。断言します!(キッパリ)

 ここからは個人的経験に基づく話になります

 「長距離通勤は生産性を下げるだけでなく、気力と体力も奪います」

 本当にこの一言に尽きます。新大阪~名古屋間新幹線移動で、往復約450kmの通勤。週1回でも大概ですが、これを毎日ですから、疲労の蓄積も半端ないです。しかも毎朝5時起きです。長距離移動ですし、冬場ですから新幹線が関ヶ原付近で止まるのではないかという不安が常に付きまといます。肉体的だけでなく、精神的にも負担がかかります。そうなると、どうしてもバッファを見込んでおかなくてはいけません。どうしても早目に行動せざるを得なくなります。

 それも無事に往復出来ればいいのですが、万一途中で事故に遭った場合などは目も当てられません。「どうやって帰宅するのか?」という問題も出てきます。この場合も精神的ダメージは大きくなります。

 少し上記記事に戻ります…

 この記事には「満員電車に揉まれる『痛勤』地獄」とあります。もちろん、満員電車に揉まれることは心身共にダメージが大きくなります。

 では、「座れれば痛勤地獄ではないのか?」という話になりますが、これは「No」と自信を持って言えます。名古屋新幹線通勤3ヶ月間で往復の新幹線車内で1度も座れなかったことはなかったのですが、それでも確実に疲労は蓄積します。片道200km近い距離を時速300km近い速度で毎日往復したら、それこそ身体がおかしくなっても不思議ではないと思いました。(これで体調崩して因果関係がはっきりしたら、労災ものなんでしょうね。きっと。)

 どちらにせよ、確実に労働生産性は下がります。通勤時間だけでなく、通勤距離も考慮に入れる必要はありそうです。私の例のように、片道2時間強でも新幹線を使う場合だと、大幅に距離は延びます。片道100kmがある意味限界値なんだろうとも思いました。在来線でも特急や新快速が使えるとなったら、所要時間は短縮されますが、距離は長くなりますよね。こうしてみると、「通勤時間2時間以内かつ通勤距離100km以下」が限界点だろうなと思います。

 結論は不要な通勤の削減と在宅勤務推進ですね

 この記事にもありますように、「9~17時」に全ての事業所がこだわる必要もなく、そもそも「毎日オフィスに通わなければいけない」ということもないはずです。そのための在宅勤務ではないでしょうか。(「セキュリティの問題があるからダメ!」は論外として)

 長時間通勤は若者だけでなく、中堅・年配者も出来ることならしたくないです。かといって、単身赴任を含む引っ越しや一時的ホテル住まいもしたくはありません。地元コミュニティを壊したくはありませんし。こういうことを強要する組織であれば、転職という判断も妥当なものになってくると考えています。

 日本の労働生産性が諸外国に比べて著しく低いと言われる要因の一つに長距離・長時間通勤があるのですから、ここに思い切ったメスを入れないと日本の将来も暗そうです。

(名古屋新幹線通勤に関しては、また別の機会にいろいろ言いたいこともありますので、改めて書いてみる予定です。)