NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

新紙幣発表で偽造対策(アナログ・デジタル)について考える

 こんばんは。昨日、新紙幣と新500円硬貨に関する発表がありましたね。こちらはBIGLOBEニュースからです。

news.biglobe.ne.jp

 前回の紙幣更新は2004年だそうです。今から15年前ですね。新紙幣は2024年ですので、20年で新紙幣に更新となります。紙幣の更新が行われる大きな理由は、偽造防止だそうです。偽札を作る側も技術の進歩により、巧妙に偽造しようとしてきます。それに対抗すべく、発行する側も新技術を導入して偽造防止対策を施す必要があります。そのため、定期的更新を実施することになります。陳腐化を防ぎたいということもあると思われます。

 アナログ側(紙幣)の偽造防止対策としての新紙幣になりますが、デジタルの側だと暗号化アルゴリズムや暗号化技術の向上という話になりますね。改竄防止の観点からは電子署名があるわけですが、署名しっぱなしでいいわけではありません。計算機側の処理能力向上で、旧来の仕組みが簡単に突破されてしまうことにもなり得ます。

 アナログの場合は、デジタルに比べてそう頻繁に更新するわけにも行かない側面があることは容易に推測出来ます。3年毎に紙幣を更新していたら、自販機やATMの対応コストという問題が出てきます。新紙幣発行に機器の対応が間に合うのか?という問題が出てきます。ソフトウェア的に対応出来る問題だけでなく、ハードウェア的な問題も発生することが容易に想像出来ます。

 となると、機器の更新が必要になる場合もあります。さすがに3年毎にフルモデルチェンジとなると、無理があるのは間違いありません。機器の減価償却を考えたりすると、15~20年スパンということに落ち着くのかなと勝手に推測しています。

 今後、キャッシュレス化がさらに進めば、また別の問題も起きてくるのでしょうが。