民放連がAM放送廃止を総務省に要請へ
こんにちは。今回、個人的に少々気になるニュースを目にしましたので、取り上げてみることにしました。Yahoo!ニュース(共同通信)の記事からです。
民放連がAM放送廃止を総務省に要請したそうです。現状、ラジオ局自体はどこも経営難だという話が聞こえてきます。80年代あたりまではよかったのですが、テレビの深夜放送延長や、他のメディアや娯楽が増えてきたことにより、リスナー人口が減少してきたということもあるのでしょう。
今回の要請が出てきた背景の中で最も大きな理由としては、ワイドFMが関係していそうです。電子機器が発するノイズや、高層建築物の増加によりAM放送の受信がしづらくなってきていることを鑑み、旧アナログTVの1chのうちの大部分を現AM局のFM再送信用に割り当てることになりました。既にごく一部の局を除いてワイドFMによる放送が実施されています。
ところで、AM(正確には中波(MW)ですね)放送の送信設備、特にアンテナに関しては広大な敷地を必要とします。東日本大震災では東北放送の送信設備が被災して、一時的に使用不能に陥ったことがありました。ワイドFMが登場したのも、そのあたりの背景があります。
実際、民放AM各局は従来のAM用送信設備とワイドFM用送信設備の両方を維持しないといけないので、コスト負担が馬鹿になりません。特に負担の大きいAM側を廃止して、コストの比較的小さいFM側に移行したいということがあるようです。
さて、ここで問題になってくる点がいくつかあります。
- ワイドFM完全移行によるサービスエリア縮小
- FM中継局追加コストの問題
- 近隣諸国との問題
- 災害時の公共インフラとしての問題
- 受信機自作が難しくなる問題
- 周波数帯域確保の問題
あたりがありそうです。続きを後ほど書きますので、少々お待ち下さい。(24日00:00アップを予定してます)