こんばんは。今回も「平成ネット史(仮)」について、もう少し書いてみることにします。
気になったのは、「モバイル端末の普及が一気にインターネット接続ユーザーの裾野を広げた」ということでしょうか。携帯電話の進化により、第3世代になってからiモードという疑似的な形ではありますが、インターネット接続が携帯電話上で可能になったことが大きいですね。当時、「携帯電話でメールが出来る」「(専用サイトではあるものの)ホームページの閲覧が携帯電話で出来るようになった」という点でしょうか。
それまでは、ノートPCを持ち歩いて、ISDN対応公衆電話を見つけて接続するか、携帯電話経由でダイヤルアップ接続するかしかなかったのですから、大きな進歩ではあります。メールアドレスなどで従来のインターネットでのお約束事に準拠しない独自の仕様で運用されていました。それもiモードという閉じた世界なので良かったのかもしれません。もしかしたら、docomoをはじめとする携帯電話各社は自社の疑似インターネット接続環境をそのまま死守出来ると信じて疑ってなかったのでしょう。2008年にiPhoneが登場した時点でも、「こんなもの売れませんよw」と、多くのメーカーが異口同音に語っていたことを思い出しました。
でも、ユーザーはこちら側を求めていたんですよね。独自の高性能・高機能端末ではなくて。サプライ側がユーザーのニーズを見誤ったんでしょうね。
その後、国産メーカーは見事にほとんど撤退し、ごく一部のメーカーがかろうじて残っているという印象です。結果、ほぼiPhone一色になってしまった感があります。
数年前にmixiが登場し、TwitterやFacebookなどの海外産SNSが台頭してきて、国産SNSも見事なまでに衰退してしまうという状況に陥りました。ハードもソフトも国産が元気がなくなってしまいましたね。携帯電話キャリアのメーカー囲い込みや、変にiモードで成功してしまったことが現在につながっているのでしょうか。