kumagiさんの同僚さんの退職エントリーが
こんばんは。NTTグループ退職他エントリーが次々と登場しますねぇ。いろいろ思うところが多い人がいるのだなという感想です。こちらはkumagiさんの元同僚さんだそうです。
上記記事ではNTT研究所の存在意義と、ブログ主さんの今後の方向性や御自身の成長という視点の2つがあるように受け取りました。後者に関しては、「環境は恵まれてる。自分自身の新たな成長のために、敢えて現組織を後にする」という考え方は共感出来ました。この逞しさがあれば、どこでも十分やって行けるんじゃないかということと、自分も見習わないといけないなと改めて感じました。
今回は前者にフォーカスしてみます。読んだ印象では「金に糸目をつけない組織」というフレーズが頭に浮かびました。決して悪い意味ではなく、「確実に即役立つ研究にしか投資しない」の逆で、「中長期的観点で当たれば御の字だし、仮に芽が出なかったとしても、次につながって行けばOK」という風に捉えてくれるのは素晴らしいです。
…どうも既視感があるなと思ったら、現在の国立大学の逆を行ってるなと。交付金を年々減らして行って、競争資金を獲得するようにという方針で、「とにかく無駄は削ろう」という発想が根底にあります。その結果が論文の量・質の低下となり、ひいては国力の低下につながると…。
日本のインフラを支えるための研究を行っている組織であるということを考えると、これを「無駄」と捉えるのではなく、「積極的投資」と捉えるようにならないかと思う次第です。そういう意味でも、まだまだ日本はデフレマインドから抜けてないんだなと思う次第です…。
「大丈夫か?日本…」と本気に心配になった今日この頃です。