一度取得したドメインは墓場まで持って行かないと…というお話
こんばんは。先日、使わなくなったとされるNHK関連会社のドメインが競売にかけられるという報道がありました。こちらは時事通信社の記事からです。
「中古ドメイン」という表現もどうかとは思いますが、その点は本質ではないので置いておきます。
使用を止めたドメインは他者に再利用されることも
以前から「使わなくなったドメインの再利用」については問題になっています。官公庁や独法などの関係団体が取得したドメインが不要になったということで、そのままドメイン管理を放棄(年間維持費を払うのを止める)して、当該ドメインを出会い系サイト等の業者に取得されるという事例が散見されました。
単に「使わなくなったから契約解除」ぐらいにしか考えてないのでしょう。「契約解除したドメインは永久欠番になるわけではない」ことを知らない人が多いのではないでしょうか。「一旦契約を解除したドメインは早い者勝ちで使える」ということはもっと
知られるべきでしょう。過去のニュースから学習してないのではないかという危惧もありますが、同じ悲劇は繰り返してはいけませんね。
安易なドメイン取得が悲劇を招くことも
ここには別の問題も潜んでいます。「組織内でサブドメインを取得するための手続が煩雑だから」という理由で、.jpドメインや.comドメイン等を取得するというケースも少なくないようです。一時期、映画公開に合わせて独自ドメインを取得するという事例が複数ありました。(最近は影を潜めた印象があります)
使わなくなったら、「管理費が勿体ないから」という理由でドメイン管理を止めてしまいます。野に放たれた使用済みドメイン(この表現もどうかとは思いますが)は誰でも取得可能になります。
組織や個人のイメージダウンを回避したいならば墓場まで持って行く
今回のような問題が起きますので、そのようなトラブルを回避したいのであれば、一度取得したドメインは最低限の管理費だけは払っておく必要があります。
ドメイン管理の問題に関して、登録情報の更新の話もありますが、これはまた別の機会に。