NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

「時計を進める/遅らせる」だけでは済まない問題

 こんばんは。何かまたサマータイム議論がぶり返してきました。毎年出ては消え、出ては消えの繰り返しだったのですが、今回はオリンピック絡みで出てきました。一度は引っ込めたような感じだったのですが、検討課題に上がってきたような論調です。こちらは日刊工業新聞の記事からです。

www.nikkan.co.jp

 2020年の東京オリンピック開催のためだけに導入したいという風に受け取れます。朝7時競技開始を2時間ずらすことで、現在の時刻で言うところの朝5時開始に出来るということが書かれています。

 それならば、時計はいじらずに開始時刻を2時間早めて、移動に影響が出る人に関しては宿泊してもらうとか、送迎するとかいうことを考えた方がいいんじゃないでしょうか。

 問題なのは、「『開催日程をずらせ』とIOCが言ってきたら困るから」というような話も聞こえてきます。一体誰のために開催するのでしょうか。いっそ開催時期をずらす方がいいのではないでしょうか。

 サマータイム導入を安直に考えている人が政治家に多いのではないでしょうか。「時計を進めたり遅らせたりするだけの話じゃないの?」ぐらいにしか考えてなさそうです。これだけ日常生活に時計が食い込んでいたら、社会生活にどのような影響が出そうか想像がつきそうにも思うのですが、そうではないのかもしれません。銀行のATMでの引き出しや決済などに影響が出る可能性は十分にあります。信号や鉄道の運行システムにも影響が出て、事故を誘発する可能性もだってあるかもしれません。そんな簡単な話ではないはずなんですが。

 来年は元号が変わりますし、再来年は東京オリンピック。日本中の多くのSEが振り回されて、そこかしこに屍が…というようなことにならないことをひたすら祈るばかりです。こういう風に安直に考える人たちがいるせいで、IT後進国になってしまうんでしょうねぇ…。