NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

福井県内一部地域の行政システムダウンが発生(2)

 こんばんは。今回は先週金曜日の続きになります。福井県内一部地域の行政システム復旧に大幅に時間がかかってしまったという話になります。YOMIURI ONLINEの記事からです。

www.yomiuri.co.jp

 ここにある「サーバのソフト」が何を意味するのかが記事からは読み取れなかったのですが、日経xTECHの記事を読むと、仮想化ソフトウェアの更新に失敗したとあります。しかも、検証環境で動作確認せずに、いきなり本番環境をアップデートしたあたりもチャレンジャーだと思う反面、慎重さに欠けますね。

tech.nikkeibp.co.jp

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 ベンダ側が甘く見ていた面もあるんでしょうが、自治体側も障害時の対応をベンダに丸投げしていたのではないかという疑問が残ります。

 政令指定都市を除く市町村レベルでは、専任の情報系職員がいないのだろうと推察します。情報系部署はローテーションで回されて、たまたま回ってきた職員が「パソコンに詳しいレベル」だったりするということがある程度なのでしょう。(推測)

 正直なところ、パソコンに詳しいレベルでシステム導入・運用・管理は重荷です。原付に乗れるからといって、750ccのバイクを乗り回して高速道路を走れるかというと×ですよね。(そもそも免許がなければ乗ってはいけませんし)

 そのへんを混同している向きがありますよね。障害の原因については、現在調査中であるとベンダ側は説明しています。「人為的ミスはない」という社長のコメントですが、検証環境で確認せず、いきなり本番環境でVMware(?)のアップデートを実行したのは人為的ミスなのではないかと思うのですが、どうなんでしょうねぇ?

 原因の究明を待つことにしましょう。

www.fukuishimbun.co.jp