なぜかセルラータイプのiPadを導入して保護者に費用負担を求める中学校
こんばんは。今回は学校のICT化に関連する話題です。TL上にセルラータイプのiPadを導入して、高額な負担を保護者に強いるというツイートを見かけました。これに関する反応をまとめた炎上速報の記事です。
今までも小中高校にiPad(を含むタブレット)導入という事例は複数見かけました。しかし、その多くが導入効果に疑問を呈するケースが多かったです。「とにかく導入ありき」で進められたとしか思えない事例も少なくありません。教育委員会が導入を決めて、後は現場に丸投げだとか、導入を請け負ったベンダがあまりにもお粗末なネットワーク構築・設計・運用だったという事例も事欠きません。orz
「貸与端末」とあるのに、タブレット管理費として年間37,000円弱の費用。7GB/月とありますが、これなら格安SIMを用いれば、もっとコストを抑えることが可能なはずです。この記事内の資料にはSoftBankとあります。他にClassi関係の管理費も年間7,800円徴収されます。
その上、MDMで端末のアクセスコントロールまで実行するわ、ある程度の情報(どこまでかは不明)がSoftBankに吸い上げられるというあたりもなんだかなぁと思う次第です。
これだけの負担を強いる学校側というのもどうかと思います。SoftBankとClassiの営業に乗せられたのかな?という気がしてなりません。往々にしてITに明るくないのが小中高校の学校だったりします。ITのプロがいないために、自分たちで判断出来ず、ベンダ側の言いなりになってしまったのではないかと見ています。
普通に考えれば、校内に無線LANを整備して使わせるところだと思います。なので、Wi-Fi専用機を選択することになるはずです。セルラータイプを選択した(させられた)のは、Wi-FiではSoftBankにとって旨味がないからだろうというのが容易に想像がつきます。いろいろ疑問の残る事例でした。そこまでしてセルラータイプのiPadを導入しなくてはいけないのでしょうか?
「学校ICT」というキーワードに安易に飛びついて、高い買い物をさせられるのは保護者です。強制することになるのにも関わらず、学校側は「自分の懐が痛まないから」と、高い管理費を保護者に負担させるのはNGではないでしょうか。