NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

飲食店での「ドタキャン防止システム」がリリースされるそうですが

 こんばんは。昨年夏に話題になった「飲食店でのドタキャン対策としてのデータベース構築」ですが、先日、「ドタキャン防止システム」として今月19日に運用開始されるそうです。こちらはキャリコネニュースからの記事です。

news.careerconnection.jp

 昨夏の時点で懸念されていた問題点「番号を騙られて伝えた場合」や、「ドタキャンした客が当該番号の契約を解除して、その番号が無関係の第三者に割り当てられた場合」や、「契約者の知らないところで勝手に番号を勝手に伝えられた場合」など、その番号が本当にその人の番号であることを常に確認出来るのか?データベースを最新の状態に保持出来るのか?という懸念に関しては、「お客様の申請を基に確認が取れ次第、削除する」とあります。ここで言う「お客様」とは、一体誰のことを指すのでしょうか?ドタキャンした客が「もうこの番号は使ってないから削除して」と一々連絡してくれるのでしょうか?それとも、新しい番号を割り振られた客が申請するのでしょうか?

 それに、電話番号をデータベース登録して第三者提供した場合、個人情報保護法の観点からはアウトになると思います。

 いずれにしても無理がありそうです。「電話番号だけだから、個人情報に当たらない」も無理筋な印象です。そして、「電話番号だけを頼りに判断するのは拙いのではないか?」とか、上述の「番号を騙られて伝えた場合」のような問題もあります。このあたりについては、togetterのまとめにもありますので、そちらを参照していただいた方がいいと思います。

togetter.com

 と、予約キャンセルデータベースに関しては、昨年7月に書いた記事の方も御参照下さい。

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

 飲食店側も予約時に30%ぐらいの予約金を取るとか、キャンセル料を取るとか、ネット予約の場合はクレジットカードでの支払いとするとかいう風な形にした方がいいんじゃないかと個人的には思います。

 と、このシステムを「未来永劫利用料無料にする」と別の記事に書かれていましたが、データベース維持管理コストをどうやって確保するのか?という疑問が残ります。このあたりについて触れられていませんが、金額的にも馬鹿にならないような気がしているのですが、実際のところどうなんでしょうか???