楽天が第4のMNOに向けて動き始めたという報道
こんばんは。昨朝のNHKR1のニュースでトップに取り上げられてびっくりしました。楽天が第4の通信事業者(MNO)になるべく投資を行うという発表がありました。
こちらはライブドアニュースの記事です。
2025年までに6000億円を投資するとのことですが、大手3社並に6000億円で足りるのか?という疑問もあります。それと、現在MVNOとして提供している楽天モバイルはどうなるのか?という疑問も残ります。そして、MNOに移行するとなると、毎月の利用料金が上がるのではないか?という懸念もあります。
さすがにいきなり全国展開は厳しいでしょうし、東京23区内と大阪市内と名古屋市内を自前で提供する(なんか昔のdocomo1.5GHz帯の「シティオ」を連想しました。(大阪での呼称でした))+それ以外の地域は現状のMVNOとしてローミング運用するというところが落としどころなのかなと見ています。(このへんは先ほどWBSで取り上げていました)
焦点は「果たして勝算はあるのか?」という点でしょうか。既に大手3社で多くのユーザをがっつり押さえられていますので、ここから如何にして奪い取ってくるかが肝になって来るでしょうね。既存の楽天会員を誘導する+楽天モバイル加入者を囲い込むだけでは足りないでしょうから、新規ユーザをどれだけ取り込めるかなんでしょうね。
と、新規周波数帯割り当て分をゲット出来るかどうかということもありそうです。
ちょっと話は変わって、携帯電話端末自由化直後の状況を振り返ってみたいと思います。「携帯電話端末自由化って何?」と言われそうですが、昔は携帯電話はレンタルオンリーだったんですね。信じられない話でしょうが。電電公社時代からNTTになり、NTTdocomoになってから少しの間は端末を所有することが出来なかったんですね。
それが1994年4月に自由化されて、端末を買い取ることが出来るようになりました。ちょうどデジタル携帯電話が本格的に販売されるようにもなりました。NTTdocomoが東名阪限定ですが、デジタルムーバを販売しました。(東京周辺では1994年4月以前からデジタルムーバがレンタル提供されていました)
端末自由化に伴い、新規事業者(グループ)が2社増えました。この時点で各地域4社体制となりました。因みに、東京ではNTTdocomo、IDO、ツーカーセルラー東京、東京デジタルホンの4社で、大阪はNTTdocomo、関西セルラー電話、ツーカーホン関西、関西デジタルホンの4社で、名古屋はNTTdocomo、IDO、ツーカーセルラー東海、東海デジタルホンの4社でした。東名阪地区以外はNTTdocomo、各地域DDIセルラー電話の2社体制でした。(確か)
その後、ツーカー系とデジタルホン系が手を組んで、東名阪地域以外に展開するためにデジタルツーカーとして提供するようになりましたが、KDDIの誕生によるIDOとDDI(とKDD)の合併で通信業界再編も影響して、ツーカー系とデジタルホン系がJ-PHONEになったのではなかったかと記憶してます。(このへん記憶が怪しい)
このあたりの流れを見ていると、4社目は厳しいんじゃないかとも思うのですが、どうなんでしょうね。MNOとしては、3枠が限界なのかなと見てますが、さてどうなるのでしょうか…。