こんばんは。昨日はiOS11.2リリースに関する記事を書きましたので、一昨日の続きを少し書いてみようかと思います。
情報処理安全確保支援士集合講習についてコメントします。前回も書きましたが、内容の詳細に関しては触れません。講習自体に関しては職場外の方々とディスカッション出来たことは良かったです。
ただ、「これが登録者にとって14万円/3年を突っ込んだ分のリターンはどういう形で受けられるんだろうか?」という点が見えて来なかったです。確かに、「情報処理安全確保支援士の資格のクオリティを維持する」という点では、継続的な学習が必要だということは理解出来ます。
でも、これは資格運営側の視点なんですよね。資格を保持する側としては、「で、この資格を持っていると、具体的にどういうメリットがあるの?」という疑問が解消されないままなんですよね。
「名称独占ではあるが、業務独占ではない」これが最大の弱みでしょうね。「別に持ってなくても支障はないよね?」と聞かれた場合、IPAや経産省の方々はどのように回答されるのでしょうか。
直球ですが、待遇改善や収入増につながるのであれば言うことなしです。「やりがい」はもうお腹いっぱいです。そういうことではなく、情報処理安全確保支援士を積極的に採用しようとしている組織(官民問わず)への登録者への紹介や、支援士資格を必要とする案件を増やす施策とか、情報科の教員免許を無条件で与える+採用とか、他にもいろいろ考えられることはあろうかと思います。そのへんをもう少し真剣にやらないと拙いのではないかという危機感があります。
IPAや経産省の方々的には「資格制度を作ったからそれでいいや」で終わらせてはいけないということを強く主張したいです。登録者にとっての直接のメリット、それが社会にどのように還元されるか、結果として全体としてプラスになるような施策を考えていただだきたいものです。