Appleが電子カルテを開発したとしたら…(2)
こんばんは。昨日は諸般の事情で別ネタになりました。<(_ _)>
ということで、今回は一昨日の続きになります。こちらの記事の続きを書いてみたいと思います。
karasuma-kitaoji.hatenablog.com
ツンデレなやり方が新たな電子カルテを作る?
Apple的には「俺のやり方について来い!」ですから、受託開発は受けないだろうと思います。グローバルスタンダードと称して、カスタマイズ不可なシステムを用意するのではないだろうかと想像しています。そのためには、事前のリサーチもあるでしょう。そして、医師や看護師や院内SEやベンダSEを引き抜いてきて、「ユーザ目線に立った使いやすい電子カルテ」を開発してくるのではないかとも思ったりしています。
それに、Appleの場合はiPhoneやiPadの場合でもそうですが、川上から川下まで一体で販売するという形を採っていますよね。ハードもソフトもがっちり手中に収めてますから、強気に出られるのでしょう。
札束で面をはたくことになるかも?
ちょっと話がずれますが、先日、ファーウェイが新卒に月給40万円支給するとか、Microsoftが年収700万円を提示したとかいうような話がありましたね。このあたりもリンクするかもしれません。高額な給与額を提示して、上述の方々を引き抜いてきたとしたら…。日本の電子カルテベンダの立場が危うくなるかもしれません。それだけでなく、高額給与になびく人が増えることにより、日本企業の人手不足がさらに深刻になるかもしれません。そして、電子カルテの受託開発市場も縮小するかもしれません。
日本製電子カルテがガラケーと同じ運命を辿ることになるのかどうか…
さて、日本市場にとって黒船はAppleだけとは限りません。GoogleやMicrosoftも乗り出すかもしれません。こちらも上述のように、グローバルスタンダードを錦の御旗にして、カスタマイズ不可な電子カルテの販売攻勢をかけてくるかもしれません。
医療関係の市場は美味しいという見方は世間一般にあります。電子カルテ本体市場に乗り込んでくるのか、はたまた通信やクラウド環境を絡めたモバイルヘルスケア市場にさらに深く食い込んでくるのか、はたまた医療×IoTで新たな市場を開拓してくるのか…。
それだけでなく、手薄な医療情報セキュリティ分野に乗り込んでくることも十分考えられそうです。
いずれにせよ、国内ベンダは手をこまぬいて見ている状況ではないんじゃないかと真剣に考えます。