NW屋的新幹線通勤日記(3ヶ月限定名称)

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

Appleが電子カルテを開発したとしたら???(1)

 こんばんは。先日、タイトルにあるように、「Apple電子カルテを作ったとしたら、どんなものが出来るのか興味がある」というようなツイートがTL上に流れてきました。個人的にはこのツイートに興味を持ちました。

 医師にはMac使いが多いという印象があります。病院内でiPadが使われている事例も結構見聞きします。そして、医師が病院内で大きな力を持っているケースも多いです。

 ということは、Apple製の電子カルテが発売されていたとしたら、医師の鶴の一声で導入されることもあり得そうです。

 国内での電子カルテ事情は…

 さて、ここで話を電子カルテの現状に移します。国内での電子カルテシェアは、富士通・ソフトウェアサービス・CSINECの4社で3/4ほどを占めます。(2015年)

 病院に電子カルテを導入する際に、パッケージそのままで導入されることは少ないようです。多かれ少なかれカスタマイズがなされるようです。ここからも分かるように、「業務をシステムに合わせる」のではなく、「システムを業務に合わせる」ことが普通にまかり通っています。前者はよく言われることですが、病院ごとに事情が異なるので、そのまま使えずに、どうしてもシステムを業務に合わせるということが起きます。

 そうなってくると、ベンダ側もなんとかしようとカスタマイズを行うことになります。これで「自病院仕様の電子カルテ」が出来上がります。

 しかも、ベンダごとの互換性はあまりありません。電子カルテ更新時にベンダを乗り換えた場合、カスタマイズした機能を継承出来るかどうかは怪しいです。となると、自ずとベンダロックインに陥りやすくなる土壌の一丁上がりです。

 Apple電子カルテがリリースされたとしたら

 このようなバックグラウンドを踏まえて、「Apple電子カルテ市場に乗り込んできたらどうなるか?」という話に戻します。

 結論からすると、「やり方によっては、とんでもない黒船になるかもしれない」というのが個人的印象です。

 iPhoneに代表されるように、Appleは「俺のやり方について来い!文句があるなら使わなくてもいい!」というスタンスの企業だという印象があります。だとすると、電子カルテを開発したとしても、「俺のシステムを使え!個別のカスタマイズは認めん!」と、ジャイアニズム全開だろうなと推測します。ベンダによる勝手な改造も認めないだろうなと思います。

 で、ここに院内で力を持つ医師+Apple好きな医師が多いという状況が加わったとしたら、Apple開発の電子カルテをノンカスタマイズで受け入れそうな気がします。

 となると、「業務をシステムに合わせる」が実現するかもしれません。Appleが従来のスタンスを踏襲する+Apple信者の医師がリード+Appleが医療従事者の目線に立った電子カルテを開発といったような条件が揃えば、確変が起きそうな予感はします。

<つづく>