通信量のことを「ギガ」と表現する違和感の正体
こんばんは。今回はITそのものではないです。通信容量のことを「ギガ」と表現する傾向に関連して、この機会に単位の接頭辞について少々考えてみました。
1,000倍のことをキロ、1,000,000倍のことをメガ、1,000,000,000倍のことをギガ、1,000,000,000,000倍のことをテラと表現しますよね。「ギガ」についての違和感は「接頭辞だけで使われている」という点でしょうか。
たとえば、1kwとか、80.2MHzとかいうように数値と単位がセットになってきますよね。場合によっては、単位を省略されるケースもありますよね。「45キロ」と言ってもそれだけでは「45kg」なのか、「45km」なのか、「45km/h」なのかは分かりませんよね。「私の体重は45キロです」と言えば、kgを指しますし、「大阪から京都までおおよそ45キロぐらいです」と言われれば、kmのことだと誰もが納得しますよね。
ここまではよくある話です。「メガ」という表現はよく耳にします。ちょっとWikipediaで調べてみました。
一般的には単位に関する接頭辞を指します。元々の意味合いとして、「巨大」であることを表す接頭辞だということだそうです。Wikipediaで挙げられている事例で、メガホンやメガロポリスというのはよく使われる事例なので納得行きます。
余談ですが、昔は100万倍でも「とてつもなく大きい」という風に表現されていたんですねぇ。(しみじみ)
で、「ギガ」なんですが、こちらもWikipediaからです。
特に「巨大」であるという表現はありませんね。ギガを接頭辞にする単位というのは、日常ではあまりないですよね。GHzとか、GBとか、Gbpsとかでしょうか。いずれにせよIT系で使われる単位ですね。IT関係で働いている方や、ITに詳しい方には馴染みがあるかもしれませんが、そうでない方にとっては「何それ?」なのかもしれません。
ということは、そうでない方にとっては、メモリの容量やHDD/SSDの容量については興味も関心もないんでしょう。たぶん。しかし、スマホやタブレットを使う際の通信容量には敏感だということなのかもしれません。ですから、「GB=通信容量=ギガ」という図式なのかもしれませんね。ここで、周波数や通信速度に関しても頻繁に使っていれば、「通信容量=ギガ」という発想は出て来ないのではないかと思いました。
まぁ、これはこれで世間の流れなんだろうなということで。