NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

医療情報技師検定試験直前対策・〜分からないときの消去法(2)〜(情報処理分野)

 こんばんは。昨日の続きになりますが、医療情報技師試験まであと1週間ですので、もう少しだけ「分からないときの消去法」を書いてみたいと思います。

 昨日の6.に記述した「計算問題は単位を揃えてみることで明らかに間違っている選択肢を排除出来る」について少し触れてみたいと思います。

 たとえば、「100Mbpsの回線で1分間に転送可能なデータ量は何メガバイトか。なお、伝送効率を0.8とする。」という問題があったとします。まず、100Mbpsとは100,000,000[bit]/[s]となります。1秒間に100Mビットの転送能力を持つ回線だということになります。ここで問われているのは、1分間の転送量ですから、60秒の転送量となります。

 よって、1分間の転送量は100,000,000[bit]/[s]*60[s]=6,000,000,000[bit] となります。

ここでのポイントは時間の単位である「秒」が分母と分子にあるので消えてしまいます。そして、ビット数だけが残る形となりました。データ量を表す「バイト」に換算する必要があります。1バイトは8ビットですから、バイト数を求めるためにはこのように表現することが出来ます。6,000,000,000[bit]*(1/8)[byte]/[bit]=750,000,000[byte]

 これも分母と分子に「ビット」があるので消えて、「バイト」だけが残ることになります。これがバイト数になります。

 しかし、ここで注意しないといけないのは、伝送効率0.8です。これを掛けてやる必要があります。ただ、この値は「比率」または「割合」ですので、単位を持ちません。

 なので、0.8を掛けた 750,000,000[byte]*0.8=600,000,000[byte] となります。

 まぁ、実際はそんなに転送出来るわけではないのですが、あくまで単位を考えるための計算上の値ということで御容赦下さい。<(_ _)>

 計算問題で分からないと思った場合でも、単位に着目して「何を求める必要があるのか?」ということが掴めれば、間違った選択肢を確実に消去出来るはずです。

 受験される方々の少しでもお役に立てれば幸いです。<(_ _)>