NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

新gTLD「.sex」ドメインがもたらす功罪

 こんばんは。昨日新しいgTLDが出来るというニュースをINTERNET Watchで見かけました。詳細はこちらのサイトを御参照下さい。

「うーん、どうなんだろう?この対応」と、少々考え込んでしまいました。.sexや.adultドメインにアダルトサイトが固まってくれるということであるのなら。例えば一般企業や官公庁で明らかにアダルトサイトとのメールの送受信が発生しない場合はMTAで同ドメインを受信拒否指定して根こそぎ弾くという考え方もあります。プロキシサーバで同ドメインを接続拒否すれば、フィルタリングルールもシンプルに出来ます。

 え?もしかして、いいことずくめ?

 この部分だけ捉えるといいことずくめに見えるのですが、「アダルト事業者にドメイン取得されないように先に押さえておいてね。もちろんドメイン維持管理料はお宅持ちね♪」というあたりがちょっとなぁと思ったりするのです。確かにドメイン取得は一部の例外を除いて自由だというのはありますが、使わないドメインを塩漬けするのに毎年いくばくかの金が出て行くのはどうかなと思うんですよね…。

 やはり無理筋だと思うんですよねっ

 たとえばですよ、仮にgoogle.sexというドメインを取得したアダルト業者がいたとします。だからといって、「わー、Googleがエロサイト作ってる〜!」なんて誰も思いませんよ。apple.sexだって同様ですよね。「ん?遂にアップルも血迷ってアダルトコンテンツを販売するようになったのか…。orz」なんて思いませんよね。「そんなやつおらんやろ〜」という大木こだま師匠のツッコミが聞こえてきそうです。

 みずほ銀行だって、パナソニックだって、JR東海だって、読売新聞だってアダルトサイトを作るはずはないと思うので、企業の方々はあまりそのへんは心配要らないんじゃないかと個人的には思います。むしろ怖いのは、有名人の名前で.sexドメインを取得したり、嫌がらせに個人名で.sexドメインを取得されたりという心配があるんじゃなかろうかと心配しています。

 まぁ、いろいろ気になる問題はあるのですが、Twitter上でどなたかがツイートされてましたけど、「yokkora.sexはまだ取られてないからお前ら押さえとけ」みたいなツイートがありました。(^^;;

 なので、この他にenyakora.sexと、dokkoi.sexだけは大目に見てもいいんじゃないかとw