NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

アイドルと情報セキュリティの密接な関係(2)

 こんばんは。昨日は書いている途中で力尽きてしまったものですから、続きをお送りいたします。今回のネタを書いているところで、NMB48山本彩さんのTwitterパスワードがリセットされたという記事がデイリースポーツに掲載されていたようです。この場合は実際にリセットされたわけではなく、単にリセット要求だけでだったとおもわれます。公開されているメールアドレスを登録していたから騒ぎが大きくなったのでしょう。特に有名人の方は非公開にしているメールアドレスを登録しておきましょうねということで。m(_ _)m

 
 さて、ここからは昨日の続きに移りたいと思います。大手事務所に所属していない方々はマネージャーや他のスタッフが守ってくれないという大きな問題があります。さすがに「剥き出し」は拙いだろうと思います。
 ネットワークの場合でも「剥き出し」ではなく、ファイアウォールでフィルタリングするわけですが、単純にIPアドレスとポート番号の組み合わせでのフィルタリングでは防ぎきれなくなっています。L7レベルでのフィルタリングが必要になってきています。大手事務所所属のアイドルの場合だと、ファイアウォールに相当するのが事務所であったり、放送局であったり、出版社であったりするのだろうと考えられます。アイドルに届くメールやSNSでのメッセージやプレゼントの類も「ファイアウォール」がフィルタリングしてくれます。1人で完璧なフィルタリングは不可能です。ファイアウォール業務を誰も行ってくれないのであれば、アウトソースするしかないのだろうと思います。(こういうことを代行してくれる業者があればいいですよね)
 それでもすり抜けてしまうケースはあるでしょうが、それは自己責任で対応するしかないでしょうね。
 
 「会いに行けるアイドル」を謳い文句にするとなると、どうしてもファンとの物理的・論理的距離は近くならざるを得ません。ここでは握手会等の物理的に距離が近くなる事例は除外します。ネット関係に限定した内容で進めます。ファンとの論理的距離感を縮めるために、自分自身でブログを書いて、Twitterも自分のスマホで直接ツイートするということが考えられます。もちろん、代行やチェックしてくれるスタッフがいないという前提でのお話です。ネットワーク的に言うと、ファイアウォールの外側に無防備な状態でポート全開にしたままインターネットに晒したwebサーバみたいなものかなとも言えそうです。
 いや、無茶苦茶危ないと思いません?これが大手事務所所属であった場合、ファイアウォール配下に沈めたリバースプロキシサーバを立てておいて、そこからリバースプロキシサーバからの通信しか受け付けないwebサーバへ転送するというイメージでしょうか。この場合、アイドルはwebサーバに当たります。
 不慮の事態に備えてそれぐらい防御しないと拙いんじゃないかと思えてなりません。思いついたことをそのまますぐに書き込むのではなく、スタッフの誰かの手を介してインバウンド/アウトバウンド対策を考えるという風にしないと拙いのではないでしょうか。
 ファンとの物理的・論理的距離を縮めて活動しているアイドルの皆様方並びに事務所・スタッフの皆様方もしっかりと考えた情報セキュリティ対策を取るべきではないかなと感じた次第なのであります。