NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

アイドルと情報セキュリティの密接な関係(1)

 こんばんは。一昨日のアイドル刺傷事件を知って背筋が寒くなりました。冨田真由さんが快方に向かうことを信じております。

 一連の報道を追っていると、「会いに行けるアイドル」という存在とSNSの関係が悪い意味での化学反応を起こしてしまったのではないかと思えてなりません。1つの節目としてインターネット普及前後で考えてみたいと思います。Windows95が発売された1995年以前を普及前と定義すると、該当する事例は思い浮かびません。1995年以降の普及後で考えてみると、初代モーニング娘。が「会いに行けるアイドル」の原型に該当するのではないでしょうか。(間違っていたらすみません。)
 しかし、当時はまだSNS自体が存在しませんでした。テレビ(この場合はASAYANですね)を通じた形での手売り告知でしたから、送り手からの一方通行でしかありませんでした。ですので、アイドル側とファン側の(論理的)距離はそこまで近くはなかったのではないかと記憶をたぐり寄せています。
 その後、AKB48がデビューしました。「合いに行けるアイドル」という触れ込みでアイドル側とファン側の(論理的)距離はぐっと近くなった印象があります。(握手会で物理的距離も近づいたと思います)
 さらにSNSの登場で(論理的)距離はさらに近づくことになりました。ブログやTwitterInstagram等でアイドル側からの発信だけでなく、ファン側からも発信することが出来るようになり、双方向でのやり取りが出来るようになりました。特にTwitterだと単文なので、短い間隔でのキャッチボールになってしまう可能性があります。
 
 さて、問題はこれらSNSが1対多のやり取りを可能にしてしまうツールであるということです。これがどのような問題を内包しているかを事務所や運営やアイドル自身がどの程度理解しているのかという点が気になりました。テレビやラジオであれば、1対多の関係ではありますが、基本的には片方向です。ファン側からはハガキやメールやFAXという手段はありますが、放送局が間に入っている形になりますので、放送局側である程度フィルタされるという安心感があります。
 しかし、SNSではアイドル自身がフィルタなしで発信するので、ファンと直接向き合うことになります。しかも、1対多で。
 ここまで書いていて、なんとなくネットワークに似ているなと思いました。ファンからのメッセージを間に入ってフィルタリングしてくれる放送局をファイアウォールに見立てることが出来そうです。そして、アイドル側はファイアウォールの内側にあるLAN内のPCという見方も出来そうです。
 これがSNSになると、ファイアウォールなしで直接インターネットに対して剥き出しになるwebサーバみたいなものかなという風に捉えることが出来そうです。
 
 もう少し考察を進めてみたいのですが、遅くなりましたので続きは明日にさせていただきます。<(_ _)>
<続く>