NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

MVNO向きな人vsMNO向きな人(2)

 こんばんは。最近やたら暑いような気がします。特に朝の通勤電車。冷房の効きが悪いんだろうか?と思うぐらいです。GW1週間前にして、たまに半袖の人を見かけます。確実に温暖化してるんでしょうね。

 さて、本日のネタですが、ITリテラシーの話の流れになります。スマホタブレットで完結してしまう学生が相当数存在して、社会人になってからいろいろ苦労しているというような話はあります。
 ここで視点をユーザ自身から機器の方に移してみたいと思います。スマホが「電話も出来てデータ通信も1台で完結する小型コンピュータ」であると言えますから、逆にPC側もモバイルルータやスマホテザリング機能を使わずに1台で完結するという発想があってもいいというのはごく自然な発想だと思います。
 そんな流れを受けて、VAIOやLet's note等がSIMロックフリー機として登場しました。どうしてもスマホタブレットでは作業出来ず、PCでないとダメという場面も少なくないはずです。そういうときにモバイルルータは煩わしいですし、テザリングで接続していると、バッテリーの消費が気になります。「PCにも通信機能が内蔵されていれば…。」と考えますよね。
 
 ここで問題になってくるのが、まずSIMの選択です。これらSIMロックフリーのPCは携帯電話キャリアのショップで販売されているわけではなく、家電量販店です。確かに家電量販店内にも各キャリアが入っています。実際のところ、積極的に対応してくれる印象ではありません。最近はMVNOのSIMも取り扱ってますので、「3GB 900円」というような文字が目に飛び込んで来ると、そっちにしてみようかという気にもなります。

 しかし、ここでまたハードルが登場します。データ通信用SIMとSMS対応データ通信用SIMと音声通話機能付SIMの3種類があります。一番最後のSIMは電話として使わないからこては違うだろうというのは想像つきますが、残りの2つのどちらがいいのか分からずフリーズするというケースはありがちです。
 私も聞かれたことがありまして、MVNOのSIMを選んであげたことがあります。
 一部のスマホタブレットでアンテナピクト問題やセルスタンバイ問題が起きるということがあります。前者は電波を掴んでいるのに正しくアンテナ表示がされない問題で、後者は圏外だと誤認識してバッテリーを無駄に消耗してしまうという事例です。
 さすがにこういうことまで理解している人なら自分でSIMの選択が出来ると思います。このときも店員さんに相談して、VAIOはデータ通信用SIMで問題ないことを確認の上、IIJmioのデータ通信用SIM(3GB)を契約しました。

 たいへんなのはここからです。スマホタブレットだと、ある程度作業がルーチン化されているので、APNの設定もさほど苦労せずに出来ます。なので、スムーズに作業自体が完了するのですが、ノートPCともなるとそうは行きません。マニュアルらしきものもないので、手元に用意したiPad miniでググりつつなんとか手順を調べました。VAIOに設定はクセがあったので苦労した記憶があります。ただ、この一連の作業をスマホ機種変時は店員に全ておまかせな人にはかなりハードルが高いと思われます。ショップに持ち込んで店員が対応してくれるとは限りません。そうなるとMVNOのSIMということになります。スマホタブレット以外の機器でも動揺せずに設定出来る人は迷わずMVNOのSIMをオススメします。そうでなくて、フルサービスを期待する人にはMNOが向いてると思います。