NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

【個人的見解】30代〜40代のうちにやっておいてよかったと思うこと(その4・前編)

 こんばんは。今回は(その4・前編)になります。今回は概略のみになる予定です。詳しくは(その4・後編)で触れる予定です。<(_ _)>

 前回の記事はこちらです。(その1)は次のリンクになります。

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

 その1はこちら。

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

 今回は外部コミュニティに関わってきたことに関する話をしてみることにします。

 20代の頃から外部コミュニティとの関わりはありました。パソコン通信NIFTY-Serveで複数のフォーラムにどっぷりと関わっていたりしたのを皮切りに、複数の外部コミュニティに関わってきました。

 最近では、情報処理安全確保支援士会とインフラ勉強会でしょうか。これらから派生したものもありますが、このあたりの話を次回以降して行くことにします。

 職場内の人間関係は転職してしまうと、基本的にリセットされてしまうことが多いです。外部コミュニティでの活動は職場依存ではないので、転職により職場が変わっても関係性が続きます。フラットな関係が自分自身の「次」につながるきっかけを作り出すことになることもあります。(このあたりは「人による」という話になるかもしれません)

 続きは(その4・後編)でお送りします。

【個人的見解】30代〜40代のうちにやっておいてよかったと思うこと(その3)

 こんにちは。前回の続きになります。前回の記事はこちらです。

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

6年ほど院内SEとして働いてました

  今回は3回目になります。「非IT系業界での勤務経験」について書いてみることにします。6年ほど病院勤務していたことがあります。いわゆる「院内SE」ですね。前後の背景や経歴について書くと特定されそうなので、ここでは詳しくは書きません。(すみません)

「現在の専門領域・得意分野に何を掛け合わせるか?」の選択

 今回の記事のポイントは「複数の得意分野を掛け合わせる」という話になります。得意分野・専門領域が単一だと、当然のことながらライバルは多くなります。レッドオーシャン状態になります。ここに別領域の何かを掛け合わせると、ライバル数はある程度減少することになります。それにより、海の赤みが薄くなります。(少し青色に近づく?)「本来の自分の専門領域・得意分野に何を掛け合わせるか?」という選択が重要になります。

 私の場合は医療を選択しました。「IT×医療」の選択になりました。元々医療従事者の方でITを武器にしようと考えておられる方にとっては、「医療×IT」になりますね。

 この場合、乗数と被乗数が入れ替わっているだけで一見同じように見えますが、アプローチは全く変わってくるのではないかと考えています。「IT系職員から見た医療」と「医療従事者から見たIT」というのは、違った見え方をしています。当然視点が異なるからでしょうが。

電子カルテ導入に悩む院長からのオファーがきっかけでした

 元々想定していなかった分野ですし、当時は転職など全く考えていませんでした。見出しのように、電子カルテ導入に際してネットワークや情報セキュリティに明るいSEを探しているという話でした。さすがに経験のない医療事務の方々にIT系専門分野をがっつり面倒見させるというのはあまりにも酷な話です。いろいろお話を伺っているうちに「これは転機かもしれない」と思い、やってみようかという気になりました。(院長自身が熱い方なので、「これは面白くなりそうだ」というのもあったのですが)

 ここで未経験分野の医療業界に飛び込んだのですが、最初はいろいろ戸惑うことがありました。皆さん方「異分野の専門家」に対して決して排除することなく、リスペクトしていただけたことはたいへん感謝しております。もちろん、私の方も医療の専門家・医療事務の専門家としてリスペクトしております。

 実際、無事に電子カルテの導入を果たすことが出来、セキュアな基盤も構築出来たのかなと考えています。基礎となる土台に新たな知識や経験を積み上げたことが今でも役に立っているという実感はあります。

「乗数の選択」は重要

 今回、私の場合、被乗数である「IT」に乗数として「医療」を選択しました。乗数に何を選ぶのかによってライバルの数を減らす(=特化した人材アピールにつながる)ことは可能ですが、ニッチ過ぎると需要がピンポイントになり過ぎるという問題は残ります。かと言って、割とポピュラーな領域を被乗数に選ぶと、さほどライバルは減らない(=海の色の赤みがあまり抜けない)という問題があります。そうなると、2つ目の被乗数が必要になります。

 「結局、何を選ぶのか?」ということになると、自分の興味ある領域・得意な領域も対象になるのですが、運であったり出会いであったりという要素もあるので、このへんの見極めも難しいところではあります。

 「とりあえず何かを掛けてみる」という発想も必要かもしれません。

【個人的見解】30代〜40代のうちにやっておいてよかったと思うこと(その2)

 こんにちは。前回に引き続いて、「30代~40代のうちにやっておいてよかったと思うこと」の続きを書いてみることにします。

 前回の記事はこちらです。

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

 前回は(その1)「情報処理技術者試験(高度区分)に合格したこと」について書きました。今回は2つ目の「社会人大学院に進学し、修士号を取得したこと」について書いてみることにします。

採用区分や学部の専攻分野で判断される現実を打破したかった

 これなんですが、「IT系業務に携わっています!」と言っても、同じ職場内の方々や、外のコミュニティで関わっている方々には理解してもらえてはいました。

 ただ、人事や総務的には新卒の採用区分でしか判断されていませんでした。情報系区分の採用ではなかったので、「業務は担当しているかもしれないけど、実際のところが分からないので、採用区分で判断するしかない」というところだったのだろうと推察しています。門外漢が「この道の専門家だ」と判断出来る基準を示せてないということなのだろうなと考えました。

(このあたりの話は、事務系区分と技術系採用区分の違いにも依存するかもしれません。技術系区分の中での専門分野の違いとなると、事務系区分に属する人事・総務の方々にとっては難度の高い見極めになるのでしょうね。)

 前回取り上げた「情報処理技術者試験(高度区分)合格」より前に、社会人大学院で修士号を取得したのが先になりました。

 結果として、この2つで人事・総務に専門分野を変えたことを認識してもらえるようになりました。

どうにか2年で修士号を取得することが出来ました

 仕事をしながら大学院に通い、かなりタイトでしたが修士号を取得することが出来ました。

 元々は進学先となる大学院の先生と話をする機会があり、「学部時代の専攻と異なる分野(情報系)の仕事をしている。専門外で誰か他の人に聞ける状況にないのがつらい」といったような相談をしました。先生曰く「うちの大学院だと、社会人受け入れをしているので、仕事持ってる学生も在籍してますよ。」ということで、入試を受けることを決意しました。

 その後、所属予定の研究室を訪問しました。過去問を入手し(事務室でだったかもしれない)、可能な範囲での「受験勉強」をして入試に向けて準備をしていました。最終的には無事合格していました。

 実際の社会人大学院生生活はハードなものでした。単純に「二足の草鞋」というわけではなく、職住学が見事に分散しているという問題がありました。(主に職と住の物理的距離が大きかったです。→学と住はそこまで離れていませんでした)

 なんとかM1のうちに講義の単位はクリアしました。M2になり、修論に向けて動き出すことになりました。いろいろ手探りしつつ、最後の半年間はカツカツの状態でしたが、無事修論を提出することが出来ました。

「やり遂げた自信」は大きな収穫になったと自負しています

  多くの方々のサポートがあっての修士号だという自覚はあります。(当時御世話になった皆様ありがとうございました)

 仕事との両立というしんどさはありましたが、「修士号を取得出来た」ということは自分の中で大きな自信につながりました。「これで堂々と情報系が専門分野であると人事・総務向けに主張出来るな」という風に思えるようになりました。それまでの何かもやもやとしたものを少しですが吹っ切るきっかけにつながりました。

 この後、情報処理技術者試験(高度区分)合格につながったのは、修士号を取得したことによる自信ということもあったのかもしれません。「これだけのことをやり遂げたので、他の困難も突破出来るんじゃないか?」という自信につながって行ったのは間違いなさそうです。

 自分の中での「ある程度インパクトのある成功体験を得る」ということが、先々の進路にもいい影響を与えているのだろうなと考えられるようになりました。

 次回は(その3)「非IT系業界での勤務経験を積んだこと」について書いてみることにします。

VAIO(S11)でLTE接続不安定な原因調査中(その3)

 こんばんは。今回はLTE対応ノートPC VAIO S11のLTE接続に関する話題です。

  いろいろ試行錯誤の結果、「どうもこれではないか?」と思われる原因を特定出来たような気がしています。

  今のところ、切断<-->接続を繰り返すということはなくなりました。起動直後に「携帯電話」のアイコンは表示されませんが、少し時間が経つと表示されるようになりました。その後は安定して表示されるようになりました。

 たぶんこれで解決したのではないかと考えています。もう少し様子を見て、確定したと判断した時点で終結宣言したいと思います。<(_ _)>

【個人的見解】30代〜40代のうちにやっておいてよかったと思うこと(その1)

 こんばんは。以前から考えていた「50代の転職」「50代のキャリアプラン」にも関係するネタを書いてみることにします。

 まずは、「30代〜40代のうちにやっておいてよかったこと」について書いてみます。

ただ、あくまで個人の見解ですので、万人にとって正解であるとは限りません。その点御容赦のほどを。

 この25年ほどを振り返ってみると、大きなところとしては以下の4点が挙げられます。

  1. 情報処理技術者試験(高度区分)に合格したこと
  2. 社会人大学院に進学し、修士号を取得したこと
  3. 非IT系業界での勤務経験を積んだこと
  4. 職場以外の複数コミュニティに関わることが出来たこと

 理系学部非IT系出身でしたので、新卒時はITとは無関係の職場に就職しました。当時はITというより「計算機」という表現がまかり通っていました。もう30年+αも前の話ですから、そんなもんですね。因みに「情報システム部」などという言葉は存在せず、どちらかというと「経理部情報処理課」という表現の方がしっくりくる時代でした。

 ですので、当時はそのまま大学で専攻した分野で定年まで勤め上げるものなんだろうなと漠然と考えていました。22〜23歳で40年以上先のことなど想像出来るはずもありません。全く見当もつきませんでした。

 そんなこんなで、新卒後10年近くは非IT系業務についていました。1997年頃にインターネットの職場への普及もあり、「部門で一番若いから」という理由でIT系業務が兼務という形で降ってきました。「とりあえずやるしかないな」ということで取り組み始めました。

 段々IT系業務のウエイトが大きくなって行き、新卒時の採用区分での業務の乖離が大きくなってきました。そこで、まずは旧二種(現:基本情報)合格を目指し、三度目の正直でどうにか合格しました。そこから、NW・SC・SU合格につなげ、めでたく当時部署内のネットワーク管理者となり、その後、全体のネットワーク管理部門に異動が叶いました。

 「資格取得にはさほど意味はない」と主張される方も少なくはないと認識してはいます。私の場合に関しては、元々別分野採用でした。その後、IT系業務を担うようになったのですが、人事・総務的には採用当時の区分でしか見ていない(人事的に現状の業務を判断する物差しを持ち得ていない)ということもあったので、分かりやすく示せる物差しを得たかったということはありました。

 「とにかく人事にIT系業務をこなしていることをなんとか認めさせたかった」という一心だったかと記憶しています。すぐに効果を発揮するということはありませんでしたが、IT系専門部署への異動も叶いましたし、その後の転職にもそれなりに効果はあったのではないかと考えています。

 さらに、50代で思いっきり踏み外してしまった後でも、「それなりに知識と経験があるのだろうな」と思ってもらえたことにより、どうにかこうにか喰いつなげているのだなという風に受け止めています。「あのまま何もせずにいたら…」と思うと怖くなることがあります。

 合格するまで→合格後→どうやって業務にフィードバックするかあたりの一連の流れを体得したことで、未経験分野からそれなりに出来るようになるまでのプロセスを体得出来ました。

 長くなりましたので、2以降は複数回に分けて書いていくことにします。

早期退職後の「居場所」の問題を考える

 こんばんは。「50代の転職」「50代のキャリア論」関連の話題として取り上げます。

  こちらは日刊ゲンダイの記事からです。

gendai.ismedia.jp

 50代のキャリア論は、主に経済的問題から語られることが多いようです。当然と言えば当然ではあります。食い扶持を確保しないといけないというのは当然のお話ではあります。

 現在の50代の方々にとって、キャリアとは会社や官公庁等の命令に従うことによって、自動的に得られたものという認識が強いのではないでしょうか。終身雇用が定年まで無事守られるものと考えてきた最後の世代でもあります。「さあ、60歳まで勤め上げて、再雇用で65歳まで働いてからは悠々年金生活だ」みたいに考えているフシが少なからずあるのでは?と推察しています。

 そんなところへいきなり「これからのキャリアは自分たちで考えてね♪」とか、「早期退職を募集します」とかいうような話が出て来ると、「じゃあどうすればいいんだよ!今まで職場の方針に従ってきた。これでいいと思ってきたから奉公してきたんだ!最後までちゃんと面倒見ろよ!」というような声もあるようです。

 定年まで勤め上げるかどうかは別にして、30代・40代のうちに50代以降のキャリアデザインをある程度は考えておかないといけないというのは間違いないです。

 この記事の中にも出て来るように、「サードプレイス」の確保が今後の鍵を握ることになります。「職場でも家庭でもない第三の居場所」ですね。利害関係ではない何らかのコミュニティに所属しておくということが今後の自分の生き方にも大きく影響してくると考えられます。定年後or早期退職後に元の職場の後輩や部下のところに顔を出して疎ましがられる…といったようなことを回避することも大事です。

 何か新しい武器を手に入れたり、現在の手持ちのカードを最大限有効に活用することは、60歳以降の生活に新たな展望をもたらすことにもつながると信じています。

 昔と違って、現代はSNSを上手に活用することで、新たなつながりを開拓して、自分なりの「サードプレイス」を見つけることにもなるはずです。50代になっていきなり慌てることのないよう、今のうちから準備をしておきたいものです。

台湾でLINEを利用している要人の情報流出が確認された件

 こんばんは。「50代の転職」「50代のキャリア論」などについて、少しずつ構想を練りつつあります。小出しにして行きますので、もう少々お待ち下さい。<(_ _)>

 さて、本題に移ります。先日、台湾でLINEを利用している要人の情報が流出するという事件がありました。産経新聞の記事からです。

www.sankei.com

  詳しいことは続報を待つ必要がありそうですが、特に公人とされる方々のLINE利用を禁止するような方向に進みそうな気がします。(少なくともハッキング被害内容に関して究明され、安全性が担保されるまでは)

 物理的な兵器だけでなく、サイバー攻撃も被害が大きくなっていますので、安全保障の一面からはきちんと対策を打って行かないと拙い状況になってきているのが実情です。台湾の事件を他人事と思わず、日本でも適切なサイバー攻撃対策が進むことを期待しています。

 そう言えば、政府や自治体でLINEによる情報提供や手続などのサービス提供状況に関して伝わってきませんが、対策はなされたんでしょうか?なし崩し的に再開している自治体のケースもあるようですが…。