NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

【GW特別進行】mineoが「通信の最適化」と「httpsでの帯域制限」を行っているらしいという話

 こんばんは。今回はTwitter上でmineoが「通信の最適化」を行っているとの話です。こちらはすまほん!!からです。

smhn.info

 「通信の最適化」というと、以前SoftBankが実施して問題になりました。

 mineoが行った「通信の最適化」と「https通信の帯域制限」を実施している件に関してのまとめはこちらです。togetterからです。

togetter.com

 ユーザへの事前アナウンスはなく、既に実施していたということが物議を醸しています。MVNOはMNOから回線の帯域を借りてユーザに提供する形を取っています。借りている帯域に比べてユーザが多いと、当然のことながらユーザ側の通信速度は遅くなります。MNOからの回線卸価格が決まっていると、価格差もつけにくいです。そうなると、通信量を抑える方向に向かわざるを得ません。そこで「データ量を間引く」行為(「通信の最適化」)に手を出してしまうことになったのだろうと推測します。

 このへんは「通信の秘密」ともリンクしてきます。元々Webサーバにアップロードされている画像データの画質を落としたりする=本来のデータをそのまま転送していないという話になるので、「それはどうなの?」という議論になってきます。

 インターネット上にはあるものの、通信機器(当時のガラケー)のスペックが貧弱なために、それに合わせた環境(≒iモード)を作ってきた頃の発想から抜け出せてないのかもしれません。

 httpなら「通信の最適化」を行うことは可能なのですが、httpsですと通信経路が暗号化されているので、「通信の最適化」は出来ません。そのため、httpsに関しては帯域制限することでトラフィックを抑えているようです。Googleの影響もあって、最近は多くのWebサイトでhttps化が進んでいます。この流れは変わらないと思いますので、いろいろと悪手なんじゃないでしょうか。

 最後にkakuyasu-sim.jpさんがmineoの評判や評価に加えて、「通信の最適化」と「httpsでの帯域制限」について言及されています。

kakuyasu-sim.jp

 さて、今後mineoの評価・評判がどうなって行くのか気になるところです。