NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

SMSの上位互換「+メッセージ」を大手3社がタッグを組んでリリース予定

 こんばんは。先日、docomoauSoftbankの3社が合同で記者会見がありました。3社合同というのはたいへん珍しい印象があります。今回はSMSの拡張版である「+メッセージ」を共同でリリースするという話題です。
 こちらはITmediaの記事からです。

www.itmedia.co.jp

 最大のメリットは、文字数が増えるということでしょうか。SMSですと70文字ぐらいだったかと思います。これが2730字に拡張されるようです。これで詰め込める情報量は飛躍的に向上します。さらに、画像や音声も添付可能なようです。グループメッセージやスタンプも使えるということのようです。

 これって、LINEともろ競合するんじゃないか?

 そうなんですよね。この記事を読んでいて、正面からバッティングすることが分かります。「さて、これで本当に勝算があるんだろうか?」という素朴な疑問が頭を過ります。既にLINEがここまで浸透している現状を考えると、今さら大きくひっくり返ることはないんだろうなと思います。よほど大きなメリットがないと乗り換えないでしょうね。

 ただ、これは個人ユースの話です。これが法人ユースとなると事情が変わってくるのではないでしょうか。「LINEを業務で使うのはちょっと…」と考えている向きもかなりあるようです。こういう法人需要を上手に取り込むことが出来れば、十分勝算はあるのではないかと見ています。

 さらに、ガラケーユーザもうまくシフトさせることが出来れば、一定数ユーザを確保出来るのでは?とも思います。

 それから、ここはあまり語られていませんが、MNPしても電話番号はそのまま持って行けるわけですから、キャリアメールを捨てる人も増えるのではないでしょうか。こういう方々がユーザになってくれれば強みにもなるんでしょうね。

 他にMVNOにも要望があれば提供して行くという話もあります。LINEの年齢認証が使えないという欠点がありますから、ここらへんをネックだと考えるユーザを上手に取り込めるかどうかもポイントなのでしょうね。

 結論ですが、既に浸透している個人ユーザを切り崩すことは厳しそうです。ここで諦めずに、その周囲にある潜在需要を上手く掘り起こすことが出来れば、案外いいところまで行くのかもしれません。