NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

個人情報がぞんざいに扱われているかどうか知る手段がない現実

 こんばんは。先日、Facebookで5000万人の個人情報が流出した(かもしれない?)というニュースが流れてきました。今回は通話履歴やSMSの履歴に関しても、無許可で記録しているのではという報道がなされ、それをFacebook側は否定したというニュースがありました。以下はcnet japanの記事からです。

japan.cnet.com

 一旦味噌がついてしまうと、何を言ってもなかなか信用してもらえないという事例でしょうか。「うちがしてないと言ってるんだから、してないんだ!」という、まさにジャイアン理論ではないかと。してないことをどう証明するか?となると、まさに悪魔の証明ですから、結局は信用するしかないわけです。それが嫌ならアカウントを削除するしかないということになってしまいます。

 このへんに敏感に反応した層が #deletefacebook タグでTwitter上で呟いているという様子が見受けられます。個人情報てんこ盛りなSNSですから高く売れるというのもありそうですから、こういう反対運動が起きるんでしょうね。このあたりの話の記事がこちらです。

www.huffingtonpost.jp

 お話は変わって、日本年金機構の情報漏洩に関してです。先日、委託業者であるSAY企画が中国の会社に無断で再委託していたというニュースがありました。再委託禁止なのに再委託してしまっている時点で既にダメダメなのですが、再委託先が中国の業者だというのもいかがなものかと思います。「個人情報の漏洩が確認されていません」と言っていても、この時点で海外に情報漏洩してることになりますよね…。

 今回気になったのが、読売新聞の記事です。

www.yomiuri.co.jp

 委託業者がやらかしたのは、中国の会社に再委託しただけではなかったようです。大量のデータ入力ミスは日本年金機構が指定した方法ではなく、スキャナで取り込んでいたそうです。スキャナで認識出来なかったり、誤認識したデータはそのまま放置されていたために、これだけ大量の入力漏れが発生したようです。

 これだけ杜撰な処理が露呈すると、日本年金機構は業務委託後全く関知していなかったのではないかという疑念が湧いてきます。この業者が好き放題やっていたことに全く気付いてなかったのではないでしょうか。

 委託元が気づいてなかったということは、当然のことながら国民は知る由がないわけです。こちらも「日本年金機構がちゃんと管理してますから大丈夫です!」などと言われても信用出来ませんし、どうすることも出来ないというジレンマがあります。

 Facebookの場合も日本年金機構の場合もそうですけど、自分の手を離れてしまっている個人情報は預かっている先がちゃんとしてくれることを祈るしかないという状況なんですよね…。自己防衛も限界があるなと思った昨今です。