NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

平成32年度までに情報処理安全確保支援士登録者3万人超は可能なのか???(1)

 こんばんは。今回はTwitter上での情報処理技術者試験ナビさんのツイートが気になりましたので、こちらに関連した記事を書くことにします。

 サイバーセキュリティ人材育成総合強化方針について、2016年3月31日にサイバーセキュリティ戦略本部から発表されています。

http://www.nisc.go.jp/active/kihon/pdf/jinzai_kyoka_hoshin.pdf

 平成32年度までに情報処理安全確保支援士登録者3万人超を目指すと言われています。現時点で7,000人ほどですから、単純にこのペースで登録者が増えたとしても21,000人です。どう考えても足りませんね。情報処理技術者試験ナビさんの分析としては、目標の半分の15,000人も行かないんじゃないかと見ています。

 初回はボーナスステージということもあり、4,200人ほどの登録がありました。2回目(昨年10月)は2,800人でした。そのうち、春期情報処理安全確保支援士試験合格者の登録者数が674人(23.9%)だったというのはかなり厳しい数字ではないでしょうか。

 合格者の4人に1人しか登録してないという点に経産省IPAはもっと危機感を抱かないといけないと思います。「国家資格を作って終わり」ではダメではないでしょうか。

 ここで注意しないといけないのは、「初回から2回目の登録者数が2/3に減っている」というだけではなく、「継続登録しない」と言い出す人たちが出て来る可能性でしょう。「14万円/3年の維持コストが馬鹿にならない。コストに見合うリターンが見出せない」という意見を多く耳にします。維持コストを下げるか、現在の維持コスト以上の明確なリターンを提示するかのどちらかだろうと思います。

 「頭数を揃えるために」ということを最優先して、試験レベルを下げるということだけは間違ってもやってはいけないです。人材劣化を引き起こします。

 このへんについてもう少し書いてみたいと思います。少々お待ち下さい。<(_ _)>