NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

市販NTPサーバについて少し調べてみました

 こんばんは。昨日は様々な機器に内蔵されている時計の時刻同期の問題点について書きました。

 負荷分散の観点からもLAN内で対応が望ましいですね

 今日はNTPサーバについて少し調べてみました。LAN内のクライアントが個々に外部のNTPサーバに問い合わせを行うことはNTPサーバにも負荷をかけますし、余計なトラフィックを生むだけですね。(先日問題になった頻繁に無関係なNTPサーバに問い合わせを行う無線LAN中継器は論外ですが)

 そこで、LAN内にNTPサーバを設置して、クライアントはそちらに問い合わせるようにするということはよく言われています。(LAN内NTPサーバが代表して外部のNTPサーバに問い合わせるという形にすることで、余分なトラフィックの削減につながります。そして、FWもLAN内NTPサーバから外部NTPサーバへの123/udpを許可すればいいのですし。)

 外部NTPサーバに接続しないタイプのNTPサーバあれこれ

 しかし、中にはインターネットに接続しない閉じたネットワークを構築している場合もあります。この場合、どうやって時刻同期を行うのか?という問題があります。

 インターネットに接続しないということは、外部のNTPサーバから時刻を参照するわけには行きません。そうなると、別の基準となる時刻源を参照する必要があります。

 気になったので、市販されているNTPサーバについて調べてみました。時刻減としては以下のソースがあります。

 以上4種類に分かれるようです。それぞれ長所短所がありますが、そのへんは明日以降に書いてみます。少々お待ち下さい。まずは、これらの時刻源を使った各社のNTPサーバを調べてみました。

 各社NTPサーバです

 まずはこちら。セイコーソリューションズです。

www.seiko-sol.co.jp

 時計での実績がありますので、真っ先に浮かぶのがセイコーですね。上記4種類の時刻源を使ったNTPサーバがそれぞれ販売されています。

 次にシチズンです。こちらもNTPサーバを販売しています。

 下記の機種は複数の時刻源に対応しているようです。(時刻源としてどれかを選ぶようですが)

tic.citizen.co.jp

 こちらは地デジも時刻源として採用しているようです。そう言えば、ディレイの関係もあるので、地デジでは時報がなくなったというようなことを聞いた記憶があります。どうやって時刻源にしているのか気になったので、この点を調べ直してみます。

 他にはSonyも出していますね。こちらです。

shop.hikaritv.net

 こちらはSNTPサーバになっています。Sony製かと思ったら、セイコーでしたね。こちらは時刻源をNHK-FM時報にしてますね。

 

 セキュリティ面やトラフィック面を考慮して、自前でNTPサーバを設置するというのもコストが許せば十分アリだとも思います。