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NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

病棟にWi-Fi整備となると…(1)

 こんばんは。今日医療系ネットワークネタになります。昨日Twitterで「病棟へのWi-Fi導入が患者のQOL向上につながる」というツイートを見掛けました。入院時のインターネット接続環境がどうなっているかは重要なポイントになります。ベッドにPCを持ち込んでメールのやり取り等で仕事をしないといけない患者さんもおられるかもしれません。入院中にLINEを使いたい、ブログを書きたい、SNSを使いたいという要望は多いでしょう。

 しかし、スマホタブレットを使って3G/4G(LTE)で通信するにしても、簡単に容量を使い切ってしまいます。となると、Wi-Fi環境が欲しいですよね。

 ここまでは患者さん側の視点ですが、ここからは環境を提供する病院側の視点になります。さすがに「職員用のインターネット接続回線と共用で提供」というわけには行きませんね。まずは患者さん用インターネット接続回線を別に用意すべきです。

 では、適当に回線契約して、家庭用無線APを設置すればいいのか?というと、これもNoですね。あまり考えたくありませんが、患者さんがSNSに不適切な書き込みをした場合にインターネット接続環境を提供した病院の責任が問われる可能性もあります。

 ノーチェックだと、患者さんではなく、悪意ある第三者が回線を悪用する可能性もあります。

 自前で構築しようとすると、それなりのコストが必要になります。回線契約だけでなく、必要に応じてFWによるフィルタリングやプロキシサーバの導入を考える必要があります。ユーザ毎の認証をどうするかという問題もあります。

 このあたりの問題をきちんと考えないといけませんので、通信業者に相談・依頼するのが正解だろうと思います。

 と、ここまではインターネット接続環境に限定した話です。最も注意しないといけないのは「電子カルテへの影響を及ぼさないように」という点です。

 電子カルテでノートパソコンやタブレットを使っているかと思います。これらの端末を電子カルテに接続するために無線を利用しています。

 となると、チャネルのバッティングということもあり得ます。電子カルテとインターネット接続とで2.4GHz帯/5GHz帯と分けて使う方法もあるでしょうが、前者は利用周波数が被らずに使えるチャネルが最大3つしかないという問題があります。そして、チャネルを束ねて高速化も限界があります。

 逆に後者をインターネット接続用に占有すると、今度は電子カルテ側で使いづらいという問題が出てきます。

 少々長くなりそうですので、続きは明日以降に…。<(_ _)>