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NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

ワンセグ受信料裁判判決と家庭におけるテレビの位置づけの変化(1)

テレビ ラジオ ワンセグ

 こんばんは。昨日は午前1時頃に投稿しましたので、40時間以上更新間隔が開いたことになります。(^^;; その間にPCデポ界隈でいろいろ出てきているようですねぇ。そのへんは明日以降に。<(_ _)>

 さて、今日はタイトルの通り、先日さいたま地裁で行われたワンセグ受信料に関する判決に関連して少し書いてみようかと思います。

 判決の内容の詳細に関しては既に各社報道済ですね。「ワンセグ受信に受信料は発生しない」というさいたま地裁の判決ですが、これに対して高市総務大臣が「ワンセグ受信にも受信料が発生します。」という見解を述べました。個人の考えとして胸の中に留めておく分にはいいのですが、三権分立の原則からするとアウトですよね。

 法律的解釈等に関しては詳しい他の方々に譲るとして、ここでは別の切り口から書いてみたいと思います。

 まず、「昔に比べてテレビの『位置』が変わってきている」という点があります。テレビ放送が始まった頃は、個人(というか世帯)で所有しているのは相当の金持ちでした。一般庶民は街頭テレビで見ていたり、テレビを持っている家におじゃまして見せてもらっていたりというような状況でした。1959年皇太子殿下御成婚や、1964年の東京オリンピックでテレビが一般に普及しました。(カラー放送が1960年に開始とありますね。地域による開始時期のズレはあるようですが)

 70年代に入ってカラーテレビが普及し始めた頃、年末のCMでテレビ購入時に置物をプレゼントするといったようなことがありました。中には画面を保護する意味で観音開きになっているテレビもありました。それだけテレビというのは家庭の中心にあったとも言えるかもしれません。

 しばらくしてから「ラテカセ」なるものが登場しました。1972年に初号機が発売されたとのことです。名前の通り、ラジオ+テレビ+カセットテープレコーダーの複合機ですね。

ラテカセ - Wikipedia

togetter.com

 当時はビデオデッキなるものも家庭用にはなく、テレビは「一家で見るもの」という意識が強かったです。ですので、今は完全に死語になっていますが、「チャンネル権」なるものが存在しました。ラテカセの登場で、「テレビもポータブル化出来る電化製品である」という認識が出始めたのだと思います。この機器は白黒ですが、中にはカラーテレビ内蔵の機種も存在したようです。

 「屋外でも使える」とはいうもののブラウン管でしたので、単一電池8本〜9本は必要で、4〜5時間ぐらいしか視聴出来ない代物でした。それでも当時は画期的な商品ではありました。

 そして、80年代に突入すると、エプソンが「テレビウォッチ」を発売しました。

news.livedoor.com

 当時の技術では残念ながら時計単体で完結するほど小さくは出来なかったようです。(^^;; これがきっかけなのかどうかは定かではないですが、この後CASIOなど複数メーカーから小型液晶カラーテレビがリリースされました。私も当時使っていた記憶があるのですが、30,000円ぐらいだったかでCASIOから発売された機種を購入しました。単3電池4本で駆動したのは感動ものでした。(80年代後半でしたね)

 もうこの時代になってくると、テレビは「茶の間に1台のみ」ではなくて、「1人に1台」というのがごく当たり前になってきました。テレビを持ち歩くということも決して珍しいものではなくなってきつつありました。

 それでもまだ当時は「テレビ単体」として発売されていました。しばらくして、テレビチューナー機能が内蔵された携帯電話が発売されました。(確か当時はSoftBankではなく、Vodafoneだったような記憶があります)

 もしかすると、この携帯電話が「付加機能としてのテレビ(チューナー)」を内蔵したのは初めてなんじゃないかと思います。

 そして、地上デジタル放送開始からしばらくして、2006年4月にワンセグ放送が開始されました。ここから普通に携帯電話にワンセグチューナー機能が組み込まれるようになりました。明らかに「携帯電話の付加機能」ですね。携帯電話ですから、メインの機能はあくまで「通話機能」ですよね。そう考えると、「テレビも見ることの出来る電話」という位置づけになりますね。

 こうしてみると、ラジオが家庭据え置きだったのが、トランジスタラジオの登場で外に持ち出せる機器という風に認知され始めたあたりでラジオ受信料が廃止されました。ラジカセやICレコーダーやMP3プレーヤーやラジオ付ライトなどに組み込まれるようになってきて、ラジオが他の機器の付加機能になっているケースが増えてきました。

 ラジオ同様に、半世紀ほどの間にテレビの占める位置というのが大きく変わってきていることが分かります。次回はこれらを踏まえて続きを書いてみたいと思います。