NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

GW特別進行(2)「飲食店に無防備なWi-Fi」

 こんばんは。今日は和歌山まで行ってきました。帰りはサザンプレミアムに乗れたので、スマホの充電が出来て助かってます。(^^;; 


 それはさておき、最近気になる街中に氾濫する無防備Wi-Fiのことがたいへん気になっています。最近、海外からの旅行客向けにどこでも使えるWi-Fi環境を整備する動きがあります。自治体毎に提供していると思われるFreeWi-Fiもあちこちで見かけます。他にショッピングモールや百貨店等でも独自に提供しているケースが散見されます。こういう商業施設だと大手通信会社系の子会社に委託していることが多いです。契契約者しか使えないという条件が付くので、ここでは大手キャリア3社のWi-Fiは除外します。(契約者しか使えないという意味ではBBモバイルポイントやwi2あたりも除外します)
 
 少なからず問題はありますが、これらはまだいいとして、心配なのは個人経営の飲食店で無線APを設置して、お客さんにWi-Fi環境を提供している事例です。昨日は吉野に、今日は加太(和歌山)に行って来たのですが、両日共にたまたま入った店が「Wi-Fi使えます」と書かれた紙にIDとパスワード(キー)を併記して貼ってありました。お店的にはお客さん向けにサービスを提供するつもりで設置したのがと思います。そこには善意が働いているのは分かるのですが、「これ、本当に大丈夫なのか?」と心配になってきます。
 
 もしお客さんの中に悪意を持った人がいれば、他のユーザの通信内容を盗聴される恐れもあります。ユーザ側として身を守るためには、VPNを使えるようにしておくことが大事です。
 上とは違う形ですが、SNSや掲示板に犯罪予告などの悪意のある書き込みをして警察沙汰になった場合、店で提供しているWi-Fi経由のIPアドレスが発信元として特定されてしまいますので、店側にも責任を問われる形になるということになります。
 こうして考えてみると、お客さん側にもサービスを提供する店側にもリスクが大きいことが分かります。訴えられたり実害を喰らってからでは遅いと思います。店側としても「サービス向上の一環だし、うちのインターネット接続環境を提供するか。」というような軽い気持ちで提供すべきではないです。適切な事業者にアウトソースするか、そもそも最初からWi-Fi環境は提供しないということの方が良いかと思います。
 安易に自宅のインターネット接続環境を公開すべきではないと考えます。家庭向け無線APだと出力制御が出来ない製品がほとんどだと思います。電波は店の外にも漏れてしまいます。タダ乗りされるリスクも大きいです。そのあたりをよく考えてから判断されることをお勧めします。可能であれば、近隣のお店の方々とも相談の上見当される方が良いです。(セキュリティ的な問題が大きい)
 それだけ危険な代物になり得るということを十分認識しておいて下さい。