NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

00000JAPANは実際どの程度利用されているんだろうか?

 こんばんは。昨日の熊本で発生した震度7地震NHKのニュースで知りました。初めは熊本市内の様子が映っていて、普通に人が歩いている様子を見て「?」と正直なところ思いました。しかし、時間を追うごとに深刻な状況が伝わってきました。震度7だった益城町の様子が映し出されてからでした。被害が大きいことがハッキリと伝わってきました。阪神大震災のときもそうでしたが、最も被害が大きい地域の状況がすぐには分からなかったことと、僅かな距離なのに被害の大小があまりにも極端だったことでしょうか。ネット上でどなたかがおっしゃってましたが、「熊本市益城町の被害の差は阪神大震災時の尼崎市と西宮市の違いぐらいあった。」というコメントが記憶に残っています。阪神大震災経験者としては、尼崎と西宮を分ける武庫川を挟んで「こんなにも被害状況に差があるものなのか…。」と落胆したことを思い出しました。

 今回の地震で電気・ガス・水道・電話の生活インフラも大きな被害を受けました。地震発生後素早くdocomoauSoftBank携帯電話キャリア3社は自社ユーザ用の公衆無線LANの無料開放を決定しました。ただ開放したというだけではなく、SSIDを「00000JAPAN」として共通化して接続出来るようにしました。この試みは東日本大震災後に始まったと聞いています。「SSID一覧の最上部に表示される」ということで、このSSIDに決まったそうです。現在、熊本県内だけでなく、九州全域で開放されているそうですが、一般ユーザにどれだけ浸透しているのかという点が気になります。非常時にこのようなサービスがあるということを伝える手段はどうしたんだろうかという素朴な疑問が出てきました。テレビといっても、ワンセグを見るには結構スマホのバッテリーを喰ってしまいます。ネットにつなげようにもLTE輻輳中だとすると、どうしようもありません。では、紙媒体ならどうかというと、新聞が被災者の方々の手元に届いたのかどうかはよく分かりません。被災地での広報活動が少々気になりました。固定電話・携帯電話共につながりにくくなっていますから、公衆無線LANSNSを使うなり、FaceTimeやSkypeやLINE電話や050plus等のIP電話を活用することで、被災地外との連絡を取りやすくすることが出来るかと思います。通信インフラも大事なのですが、端末を使うための電源確保もまた大きな問題の1つではあろうかと思います。公衆無線LANが無料開放されているのに、スマホのバッテリーがないということでは使い物になりません。無料開放している公衆無線LANの近くにAC電源を提供する環境があればなお良しだと思いました。通信インフラだけでなく、通信端末用の電源確保問題も合わせて取り上げてもらえるとより良く活用して出来そうな気がしてきました。