NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

MXレコードについてあれこれ(3)

 こんばんは。連休中日ですが、結構電車が混んでいたりしますね。3日連続でお出かけされるケースだけでなく、日帰り×3という組み合わせもあるんだろうなと推測される混み具合でした。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 さて、昨日に引き続き、MXレコードについてあれこれ(3)ということで書いて行きます。昨日は複数のメールサーバにMXレコードを向けることで冗長化するということと、スプールを持つメールサーバの前段にメールゲートウェイを設けて、これを複数台設置することにより、MXレコードを向けることで冗長化スプールを持つメールサーバのメンテや停電時でもメールを受信することが出来るというメリットがあります。
 今回はホスト名そのものをMXレコードの左辺に記述した場合どうなるかについて触れてみたいと思います。
 極論ですが、MXレコードが記述されていなくてもメールの送信は可能です。Aレコードのことを「暗黙のMXレコード」と言われることがあります。例えば、mail.example.jpというメールサーバがあって、user@mail.example.jpというメールアドレスに送るとします。これが
mail       IN  A    192.168.1.1
としか書かれていなかったとします。この場合、192.168.1.1に対してメールを送ります。これが「暗黙のMXレコード」ということになりまする。しかし、挙動としてはMXレコードを書いておくのが望ましいです。上記の場合は以下のようになります。
mail   IN    MX     mail.example.jp.
          IN    A        192.168.1.1
 こうしてみると、「だからどうなんだ?」と言われそうですね。部署毎にサーバがある場合は少し事情が変わってきそうです。例えば、総務課のAさんのメールアドレスがasan@soumu.example.jpだとします。で、メールサーバはmail01.example.jpと、mail02.example.jpだとします。この場合のMXレコードは以下のようになります。
soumu      IN      MX  10 mail01.example.jp.
                 IN.     MX. 20 mail02.example.jp.
こうしておくことで、mail01にsoumu宛てのが届き、mail01が応答しない場合にはmail02がバックアップで受信してくれることになります。

 長くなりましたので、続きは明日以降に。m(_ _)m